築年数が古い家ほど和室を見かける機会が多いため、和室は古いというイメージがあります。
そのような中で、近年では「和モダン」と呼ばれる、あえて新築に和室をつくる家が増えてきています。
今回は新築に和室を設けた場合のメリットとデメリットを紹介します。
□注文住宅に和室を設けるメリットとは?
日本において昔から和室が作られており、多くの人に親しまれてきました。
しかし、単になんとなく和室を設置していた訳ではなく、明確な理由があって作られていました。
1.畳による湿度調整機能
和室には基本的に畳が床に敷かれています。
畳の素材には「イグサ」と呼ばれる植物が利用されており、余分な湿気を吸い取る効果や乾燥時に水分を放出する効果があります。
四季があり、高温多湿な気候の日本では、住居に畳を利用することは実に機能的です。
2.セカンドリビング
畳には保温・断熱作用があり、冬場は暖かく、夏場は涼しく過ごせます。
洗濯物を畳むことやアイロンがけといった家事や畳にそのまま寝転べるため、ちょっとした休憩スペースとなります。
また、畳により衝撃や振動を和らげるため、子どもの遊び場としても利用できます。
3.来客時の客間・寝室利用
普段家族が使用しているリビングを来客用に用意せずとも、和室があることでそのまま利用できます。
寝室として利用する場合も、畳には弾力性と保温性があるためそのまま布団を敷くことで寝室として即座に利用できます。
□注文住宅で和室を設けるデメリットについて
1.定期的なメンテナンスが多い
和室に使われる素材には定期的なメンテナンスが必要になります。
畳は10年ほどで新しいものに張り替える必要があり、畳1枚ごとに8000円から20000円の費用がかかります。
畳だけでなく障子やふすま、塗り壁といった和室ならではの素材のメンテナンスに費用と手間がかかってしまいます。
2.設置できる家具が制限される
畳がへこんだり、跡が残ってしまうため、基本的には畳の上には重たいものを置けません。
あくまで和室は副次的な部屋として利用することが望ましいのです。
3.建築費用が上がってしまう
和室を設ける場合は総床面積が増えるため、建築コストが上がってしまいます。
リビングやダイニングの一部に畳のスペースを設けるような設計ではなく、独立した和室をつくる場合は家全体の延床面積が大きくなってしまいます。
□まとめ
日本人の精神面だけでなく、機能面でも新築の注文住宅で和室をつくるメリットがあるということをお伝えしました。
和室のメリットとデメリットを理解しつつ、理想の家をつくっていきましょう。
八街市周辺で注文住宅を希望するのであればぜひ当社をご利用ください。
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